宝石のセールスで貯めた資金で東京四谷にステーキパブ「ドミンゴ」をオープンする
佐藤先生「宝石のセールスで貯めた資金で、東京の四谷で9坪のステーキパブ「ドミンゴ」をオープンしました。
開店したときから姉に手伝ってもらいました。よく夫婦に見られて困ったものです。外国人のお客様が多いお店でした」
宝石セールスを辞めて、ドミンゴをオープン
以下、佐藤康行著書「天運を拓く」より抜粋です。
私は料理人をめざして上京し、自分の店を持つために、コックの仕事に毎日、一所懸命励んでいましたが、ある時、このままコックの仕事を続けていて果たしてお店をもつことができるのだろうか、と疑問に思い始めました。
どう計算しても、このままの収入では不可能なのです。それなら、自分を成長させ、かつ、収入を得られる仕事はないか、と考えてセールスの仕事を選びました。
化粧品から宝石のセールスを経て、一千万円のお金を貯め、九坪の店をもったのです。宝石のセールスをしていた方がはるかに儲かるのに、なぜこんな小さなレストランを始めたのか、皆に不思議がられました。
実は、これには理由があったのです。
一つは、レストランを経営することが当初からの目標であったことです。宝石のセールスは、そのための資金づくりでした。
もう一つは、宝石のセールスのように何万円単位を切り捨てるような金銭感覚では、自分は決して大きくなれないと思ったからです。今まで本当に成功したと言われている人は皆、一円のお金を大切にした人です。その点、食べ物屋は一円単位の商売ですから、本当に自分を磨くには、食べ物屋をやることが一番だと思いました。もちろん、宝石屋さんでもお金を大切にする心に慣れればいいのですが。
世の中をよく見てみると、必ずしも高価なものを扱っている企業が大きくなっているとは限りません。小さな金額を扱うことは、むしろ自分の中にある限りない可能性やアイデアを引き出すチャンスであると思えました。
〜以上「天運を拓く」より〜
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